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2023/4/30

しろがねGallery2023/4/22~4/30 加茂孝子『明日のための闇と光』展のご案内

〈企画展〉 加茂孝子~和紙造形と共に~『明日のための闇と光』展

2023年4月22日(土)~4月30日(日)11:00~19:00 木曜休廊

 

和紙造形作家・加茂孝子氏の個展を開催いたします。

 

加茂氏は、和紙の原料である楮(コウゾ)の栽培から加工までを自ら行い、

様々な造形作品を制作しています。

 

平面作品から立体、舞台美術や舞台衣装、インスタレーション、

またさまざまなイベントにも参加し、

ランプやアクセサリーなども手掛け、

和紙造形の可能性を果敢に広げながら

自らの表現を掘り下げてきました。

和紙と向き合いながら常にその可能性を問い、

また作品から現代社会を照射する

加茂孝子氏の個展を、ぜひご覧ください。

 

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【作家コメント/Statement】

 

今の社会は人の心の闇の部分をきちんと理解しようとせず、

テクノロジーの進歩や、社会の効率化や分断が、

闇の部分の排除に拍車をかけている気がします。

そしてまた、闇の排除が人々を苦しめ、

寛容で大らかな社会を、作りづらくしている気がします。

人間の心の複雑な思いや、その闇の部分と光の部分、

闇と光を振り子のように行ったり来たりする両面性。

そのどちらもが必要不可欠なものであることを表現しています。

 

また、観ていると和紙の素朴な温かさを感じ、

触れるとさらに和紙の強さや可能性を感じることができる作品。

そんな作品を和紙造形で表現できたらと、試行錯誤を重ねました。

 

自然素材の楮(コウゾ)はそれ自体で美しく、

しなやかさと強さを兼ね備え、

また、それ自身では自立し得ない危うさが

見る人を魅了し、想像力をかきたてます。

また、ワイヤーを組み込んだ立体作品は独自の手法のひとつであり、

さらに紙の可能性を拡げる展示となることを願っています。

 

【プロフィール/Profile】

 

加茂 孝子(かも たかこ)/ Takako KAMO

1952年 東京都生まれ

武蔵野美術大学工芸科卒。

舞台美術、創作和紙、ランプやアクセサリーなど

和紙を用いて幅広く制作しています。

その素晴らしさを多くの人に伝えたいとの思いから

原料の楮(コウゾ)の栽培から加工まで自身で行なっております。

工房:和紙アトリエ十指作(トシサク)

 

加茂孝子HP:https://suzyj1966.wixsite.com/moyai/blank-5

Instagram:https://www.instagram.com/washiateliertoshisaku/